2.商行為 8.運送営業

第二編 いろんなビジネス

第二編 商行為

第八章 何かを運ぶ仕事

第八章 運送営業

第一節 この章全体にいえること
第一節 総則
運送業者とは
第五百六十九条

運送業者とは、地球上のあらゆるところを結んで人々を運んだり、物流を担う仕事をする業者のことを指します。
原文
第二節 荷物を運ぶ仕事
第二節 物品運送
送り状について
第五百七十条

荷物を業者に運んでもらう場合は、必ず送り状を使ってください。
2

送り状には次の内容を記入してください。

送り状には自分の署名も必ず必要です。
 一

どんな大きさ(重さ)のどんなものを、どんな状態で、どれだけ送るのか。
 二

誰宛に送るのか。
 三

誰に送るのか。
 四

いつどこで送り状を書いたのか。
原文
荷物の引換証について
第五百七十一条

クライアントからの要請があれば、荷物の引換証を発行しなければなりません。
2

荷物の引換証には次の内容を記入してください。

荷物の引換証には運送業者の署名も必ず必要です。
 一

どんな大きさ(重さ)のどんなものを、どんな状態で、どれだけ送るのか。(第五百七十条第一項と同じ)

誰宛に送るのか。(第五百七十条第三項と同じ)
 二

誰が荷物を依頼したのか。
 三

料金
 四

いつどこで引換証を書いたのか。
原文
引換証を発行したら
第五百七十二条

荷物の引換証を発行したら、運送業者とこの引換証を持っている人との間で運送に関する契約を結んだことになります。
原文
引換証を持っていない人は
第五百七十三条

荷物の引換証を発行した場合、引換証を持っていない人が荷物を処分してはなりません。
原文
宛先の変更
第五百七十四条

荷物の引換証に、宛先の名前が記入してある場合であっても、その書面に宛先の変更を書き記せば、最初に書いてあった宛先とは別の所に荷物を届けることが認められます。

ただし、引換証の中で宛先の変更の禁止が記載されている場合は、その記載通り、変更の記載があったとしても、宛先の変更は認められません。
原文
引換証と荷物の所有権
第五百七十五条

荷物を受取る予定の人に引換証が渡されたということは、事実上受け取った人に荷物の所有権が移ったことを意味します。
原文
運んだ荷物が欠けてしまった場合
第五百七十六条

誰かの責任とはいえない場合、運んだ荷物が欠けてしまった分の送料は請求できません。

送料を先払いで受け取っていた場合は、その分の送料は返金しなければなりません。
2

運んだ荷物に原因や問題があったり、依頼者の不手際のせいで運んだ荷物が欠けてしまったとしたら、当初の予定通り請求されます。
原文
運送業者の責任
第五百七十七条

任された荷物の紛失や破損した場合や、期限までに届けることができないために損害を出した場合、運送業者自身はもちろん、荷物の取次業者をはじめその荷物に関わった全ての業者が荷物の取り扱いに関して完璧なケアをしていない限り、その責任を逃れることはできません。
原文
荷物の内容がお金だとしても
第五百七十八条

あらかじめ荷物の内容が、貨幣や高額で換金されるような有価証券などであり、その種類と金額を提示されていなければ、もしトラブルがあっても、運送業者はその金額に対する損害賠償に応じる責任はありません。
原文
リレー方式の場合の責任
第五百七十九条

リレー方式で荷物を運ぶ仕組みであれば、、荷物の紛失や破損した場合や、期限までに届けることができないために損害を出した場合は、この仕組に関わった各業者が連帯して責任を負うことになります。
原文
荷物をちゃんと届けることができなかったら
第五百八十条

もし荷物を届けることなく紛失してしまったら、荷物のお届け予定日に、届け先の近辺で同じものを手に入れようとした場合にかかる費用の相当額を損害賠償の金額とします。
2

もし荷物の一部を届けることなく紛失してしまったり、破損させてしまったら、荷物のお届けした日に、届け先の近辺で同じものを手に入れようとした場合にかかる費用の相当額を損害賠償の金額とします。

もし荷物を予定した日に届けることができないために損害を出してしまったら、荷物のお届け予定日に、届け先の近辺で同じものを手に入れようとした場合にかかる費用の相当額を損害賠償の金額とします。
3

もし荷物をちゃんと届けることができなかったために、その代金をいただかない場合は、損害賠償の金額からいただかない代金の分は差し引いてもかまいません。
原文
ちゃんとやらなかった場合の責任
第五百八十一条

わかっていたのにちゃんとした対応をしなかったり、うっかりではすまないような過失のせいで、荷物がちゃんと届かなかった場合は、損害の賠償に関する全ての責任を運送業者が負わなければなりません。
原文
運送のキャンセル
第五百八十二条

運送を任せた後でも、依頼者や荷物の引換証を持つ人から依頼があれば、運送を途中でキャンセルしたり、出荷を依頼した人の所に荷物を返してください。

キャンセルとなった場合、その時点までに行った業務の割合に応じて運送費の請求することができます。

また、立て替えたお金や発生した費用の請求も認められます。
2

荷物を届けて相手が受け取った時点で、運送のキャンセルや荷物の返送依頼は受け付ける必要がなくなります。
原文
(荷物が届いたら)
第五百八十三条

運送業者に依頼した内容通り、宛先まで荷物が運ばれたら、その相手は荷物を受取る権利を得たことになります。
2

その相手が荷物を受け取ってくれた時、荷物の依頼者は運送業者に料金を支払う義務が生じます。
原文
引換証がなかったら
第五百八十四条

せっかく荷物が届いても、持っているはずの引換証を渡すことができなければ、運送業者から荷物を受取ることはできません。
原文
荷物の届け先が判断できない場合
第五百八十五条

お届けする時点で荷物の届け先が判断できない場合、荷物を供託することで業務を果たしたことになります。
2

お届けする時点で荷物の届け先が判断できず、クライアントに対して荷物をどうしたらいいのか確認をしたのに、一向にちゃんとした指示がもらえない場合、一時的に荷物を預かる必要はありますが。一定期間が過ぎたらその荷物を自由に処分してもかまいません。
3

届け先が判断できないために、荷物を供託したり処分をした場合は、遅れることなくクライアントにそのことを伝える必要があります。
原文
引き渡しでもめた場合は
第五百八十六条

荷物を渡すべきかどうかについて、もめたり裁判になった場合は、荷物の届け先が判断できない場合の規定を同じように適用します。
2

荷物を競売にかけるためには、届け先に対して受け取ってもらうためのアクションを一定期間取り続けることが必要です。
3

荷物を供託したり、処分をした場合は、本来の届け先に対して遅れることなくその事を伝える必要があります。
原文
荷物が傷みやすい場合
第五百八十七条

売買における買手が商品を受け取ってくらないために傷む前に競売にかけることが認められる規定(第五百二十四条第二項と第三項)は、荷物の届け先がわからない場合や、荷物の受け渡しで揉めた場合にも同じように適用されます。
原文
運送業者の責任はいつまで
第五百八十八条

運送業者は、届け先の相手がクレームをつけることなく荷物を受け取り、送料その他の費用を払い終えた時、その責任を果たしたことになります。

しかし、欠けていたり、壊れていることは荷物を受け取ったその場ではわからないことがありえますので、荷物を引き渡した日から二週間以内にクレームがあった場合は、その責任を負うことになります。
2

実は荷物が欠けていたり、壊れていたことを運送業者が把握していた場合は、引き渡しから二週間以内に限らず、クレームに対する責任を負わねばなりません。
原文
運送取扱業者に対する規定は
第五百八十九条

次の運送取扱業者に対する規定は運送業者に対しても同じように適用します。
  • 代金を支払ってもらえない場合の規定(第五百六十二条)
  • 他の業者に仕事を任せた場合の規定(第五百六十三条)
  • トラブルや紛失の場合の時効に関する規定(第五百六十六条)
  • 代金請求の時効に関する規定(第五百六十七条)
原文
第三節 客を運ぶ仕事
第三節 旅客運送
人を運ぶ以上、その賠償は
第五百九十条

客を運ぶサービスをする以上、あらゆる注意を怠っていなかったことが証明できない限り、移送中のトラブルがあれば損賠を賠償する義務があります。
2

裁判によって客に対する損害額を決める場合、被害者自身やそのご家族の心象をちゃんと聞き入れて判断する必要があります。
原文
客の荷物も
第五百九十一条

たとえ手荷物料金を受け取っていなくても、客を運ぶサービスの中にはその客の荷物も責任をもって、目的地までいっしょに運ぶ必要があります。
2

目的地に着いたのに、その一週間以内に手荷物を受け取りに来ない場合は、買手が商品を受け取ってくれない場合の規定(第五百二十四条)を同じように適用し、競売にかけたりして処分することになります。

しかし、その客の連絡先がわからない場合は、やむを得ませんので連絡を取る必要はありません。
原文
客の荷物が無くなっても
第五百九十二条

業者に過失が無い限り、客を運ぶサービスをしている途中に客の荷物が無くなったり、壊れたりしても責任を負う必要はありません。
原文

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