第2編 いろんなビジネス
第二編 商行為
第5章 求める人と提供する人とを結ぶ仕事
第五章 仲立営業

第2編 第6章 問屋の仕事
第2編 第4章 組合なら自分が表に出なくても
仲介の仕事
- 第543条
- 求める人と提供する人とを結んで、取引をさせてあげることを仕事にする人を仲介業者といいます。
“仲介業者”のことを商法では《仲立人》としています。
原文
74
仲介業者の仕事とお金
- 第544条
-
仲介業者の仕事はあくまでもクライアントの取引を成立させることなので、クライアントの代わりに取引に関わるお金を受け取ることはできません。
とはいえ、クライアントと仲介業者の間で何らかの合意があれば、お金のことは当人同士に任されます。
原文
75
商品サンプルを預かったら
- 第545条
- 仲介業者が取引の媒介をするために必要な商品サンプルを預かっていたら、その取引が完了するまでこれをきちんと保管しなければなりません。
原文
76
契約書を作る
- 第546条
-
仲介業者によってクライアントが希望する取引が結ばれた時には、契約書を作り、署名をさせて、それぞれの当事者にこれを交付してください。
契約書には、次の事項を記載する必要があります。 - 一
- 当事者の氏名、法人の場合はその名称
- 二
- 契約を結んだ年月日と契約内容
- 2
-
契約書に取引相手の署名をもらったら、もう一方の取引相手にこれを交付してください。
ただし、契約したと同時に債務を果たす必要がある場合には、あえて契約書を相手に渡すまでもなく、債務を果たしてもかまいません。 - 3
- せっかく契約を交わしたはずなのに、契約書に署名をしてくれなかったり、署名を終えた契約書を受け取ってくれない場合は、すぐもう一方の契約相手にそのことを知らせる必要があります。
原文
77
契約書の記録をとっておくこと
- 第547条
- 仲介によって取引を成立させることができたら、契約書に記載した事項をきちんとファイルに記録しておかなければなりません。
- 2
- 契約書の情報のファイルは、取引を行った当事者から要請があったら、そのコピーを提出できるようにしておかなければなりません。
原文
78
名前を伏せてと言われたら
- 第548条
-
取引をした当事者から、契約書に自分の名前や商号を記載しないでくれと言われたら、その通りにしてください。
仲介業者のファイルのコピーに当事者が自分の名前や商号は伏せてくれと言われた場合も、その通りにしてください。
原文
79
伏せられた取引相手の責任は
- 第549条
- 契約相手の名前や商号を伏せて取引の仲介をする場合、伏せられた取引相手の責任は仲介業者が負うことになります。
原文
80
仲介業者の報酬
- 第550条
- 取引相手の双方が契約書を交わすまで、仲介業者は報酬を受け取ってはなりません。
- 2
- 仲介業者に対する報酬は、取引をした当事者双方が半分ずつ負担してください。
原文
81
第2編 第6章 問屋の仕事
第2編 第4章 組合なら自分が表に出なくても
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